行ってきました。
聞いたセッション一覧
・40代で“やっとエンジニアになれた”――閉じた学びを開き、空の青さを知る
・"詰む"前に仕組みを作れ ー 技術の波に溺れないためのキャッチアップ術
・結果、生き残った
・「ビジネスがわかるエンジニア」とは何か?
・多くの現場を見て気づいた「有名ではないエンジニア」の生きのこり方
・役割はPdM、心はエンジニア。AIと設計力を武器に「現場へ還る」螺旋型キャリアの生存戦略
・40代エンジニアに訪れる「中年期の危機」からきのこるために
・水を運ぶ人としてのリーダーシップ
・スターじゃなくても旅は続く 普通のエンジニアとして50代まで現役でいた話
(LT)・ゲームプログラマーが起業と事業撤退を経て再起した、その生存指針 ―30代で得たもの、失ったもの、後から取り戻したもの
(LT)・技術・能力を向上する原理原則
(LT)・元サポセンオペレーター、まだ生きてます。 ~だいぶ低視座からの生存戦略~
感想
ずっと思っていたこと、疑問に思っていたことを代弁してもらえたようなセッションが多くて、自分は間違ってなかったと背中を押してもらえた気持ちになった。エンジニアって技術のキャッチアップの大切さがフォーカスされがちだけど、他のあらゆる仕事と同じで、技術は手段でありお客さんの満足がその先にないと自己満足で終わってしまうのではないか、膨大な最新技術をいったん盲目的にキャッチアップすることに意味があるのか、ちょこちょこっとインプットしてブログを書いたくらいでは、なんなら資格まで取ったとしても実務経験がないと仕事にはならないみたいな現実がある中で、まずは目の前のお客様の要望・困りごとに150%応えて信頼を積み重ねていこうということにフォーカスして頑張っていたここ2~3年くらいの自分の方向性が、これでよかった、かどうかはわからないけれど、私が聞いたセッションの登壇者はそのように生き残ってきた方が何名かいたように思えて、勇気をもらえた。
お客様の要望に応えながら技術の勉強もすれば?と、それができれば理想なんだけど、とにかく私が普段お付き合いしているお客様は業務が本当に難解で、業務がわからないと仕様の会話がろくにできないような有様で。保守もやっているのでよくシステムに対する質問も飛んでくるんだけど、お客様の質問が何を言っているのか理解してどこを調べたらいいかアタリをつけられるようになるまで1年くらいかかった。そのくらい業務が専門的で難しい。
そういうシステムの保守開発をしている弊社なのでもちろんそこが強みで、ここをどうにかしないと弊社での私のキャリが開かれないと思ったので、腹をくくって、AWSの資格やら触れたことのない言語の勉強会やらにリソースを割くのはいったんやめて、弊社のお客様の業務理解に全ベットしてきた。
結果今どうなっているのかと言うと、おそらくわりと前例のないくらいのスピードで昇進し(これは私の能力のおかげだけじゃなくで4割くらいは運)、チームのリーダーになり、コードを書けるエンジニアのマネジメントをしたり設計の壁打ち相手になりながら、お客さんと仕様の話をできるようになっている。
そういえばセッションの中で生き残るかは半分は運、なんて話がでてきていたけれど、運が重要になるタイミングでラッキーを掴むためにはやはり日頃の仕事を誠実にやっていくことだよな、なんて思った。
いっぽうで技術スタックのほうはどうかといえば、バージョン管理はSVNだし、課題管理はExcelだし、やり取りの大半がいまだにメールで、システムも大量に負債を抱えており密結合だらけでまともにテストが書けない。まあほぼ生き残れないエンジニアですねって感じ、なんなら本当にエンジニアですか?っていうようなスキルセット。(あくまで今の業務環境の話。自習も含めてよければさすがにもうちょっと色々できます)
が、あんまり焦りはなくて、ツールや言語の習得はその気になればいつでも一人でもできるけれど(それこそAIのおかげでこれは本当に簡単になった)、複雑な業務を理解して、顧客の困りごとを整理して解決可能なレベルにまで課題として落とし込んで、それをチームに振り分けて解決していくっていう経験は目の前に顧客がいないとなかなか経験できないことで、かつAIになかなか代替が難しいんじゃないかなあということでもあるので、なんかこれができてれば自分はどこ行ってもどうにかなるんじゃないか、と少し思えてきたくらいのタイミングで今日のカンファレンスだった。
ずっと自分のやってきたことが、正解だったのか、というか、目の前のお客様が喜んでくれているので正解ではあったんだけど、もう一歩先、弊社もお客様も生きのこってお客様がさらにそのお客様にもっと価値を提供していくためにどうしていくのがいいのかなあ、ということを考えたいタイミングになっていて、そのためのヒントをたくさんもらった。
私が取り組んできた方向性で、このまま食いっぱぐれずにいられたとして、「エンジニアとして生きのこる」にもしかしたら該当しないのかもな、と思うところもあって、なので特にこの2つのセッションには特に背中を押してもらった気持ちです。
・役割はPdM、心はエンジニア。AIと設計力を武器に「現場へ還る」螺旋型キャリアの生存戦略
・水を運ぶ人としてのリーダーシップ
どちらもスポンサー賞を受賞されてましたね。おめでとうございます。
「エンジニアとして生きのこる」がテーマのカンファレンスに参加しておいてなんだが、たぶん自分はエンジニアであることにあまりこだわりはなくて、顧客の困りごとを解決することを仕事にしていくことが好きだ、と思う。
世の中のITリテラシーって、エンジニアのコミュニティとかにいると信じられないくらい低いことがまだまだあって、今の私のスキルセットでも十分に解決できる、困っている人はきっとまだまだいる。
新しい技術についていくのがしんどくなったらそういう場所を探すのもいいかな、と思っている。もはやそれはエンジニアではなくてちょっとITスキルがある便利屋さんなのかもしれないけれど。
さらに「エンジニアとして生きのこる」からはだいぶずれてしまうけれど、「生きのこる」ということに関して最近ショックだったことがあって、民間給与実態統計調査という調査によると、源泉徴収義務のある給与所得者の女性の7割が年収400万以下らしい。
www.nta.go.jp
私は全女性の給与所得者の上位3割で、厚生年金があり、企業年金もあり、idecoやNISAをする余裕もあり、客観的に見て私が生き残れなくなるということは、もっと生き残れなくなっている人が大量にいるであろう、ということを、どうしても考えざるをえない。
もうそろそろ若手というには厳しい社歴になってきて、自分の能力が低くはない(今のところは)ことを自覚しているから、私が生きのこれなくなったらもっと生きのこれなくなっている人がいるはずで、そんな生きのこりにくい社会で果たして誰が幸せになっているのか。幸せになっている人間がいるわけである。弱い人間を見殺しにして。
私は自分の幸運と能力を、これまでいろんな人にもらってきた様々な恩を、フルに使って、そんな社会にならないように、弱い立場の人が安心して生きのこれるように少しでもできることをしなければ。
そんなことまで考えた一日でした。
明日は休暇をとっているのでお休みです。また明後日から、こつこつがんばっていこうね。